しわ
大きく分けて、小じわ、大じわ、表情じわがあります。紫外線UVAを浴びることによってコラーゲン繊維が断裂し、徐々に弾力がなくなって、いわゆる”くせ”がついたままの状態です。
ボツリヌス
運動神経や副交感神経終末から分泌されるアセチルコリンの遊離をブロックします。このブロックは可逆的作用で、約半年すると、元に戻ってきます。 最初は筋肉の異常な強い動きを止めるために使われていましたが、現在は応用範囲が拡大されました。 異常な動きとは痙攣とか、拘縮などです。 応用範囲としては１．しわを作らせないこと、２．体積を減らすこと、３．分泌を減らすことです。
ボトックスビスタ
アメリカのアラガン社が開発。
作用持続時間
約4か月 （個人差があります。）
承認
FDA、日本国内承認済み
適応
日本国内は、眉間と目尻しわのみ
価格 （すべて税抜表示です。別途消費税がかかります。）
Dr 注射技術料 8,000円
50U 50000円 （１人1バイヤル使用ため）
（眉間、おでこ、目尻など複数箇所の施術をお勧めします）
（両わきも可能です）
当院では適応範囲が狭いため、ボトックスビスタはご用意しておりません。
リジェノックス
韓国のバイオメド社が開発。
従来より少量でシャープに効きます。
作用持続時間
約5か月半 （個人差があります）
承認
韓国KFDA
適応
すべて
価格 （すべて税抜表示です。別途消費税がかかります。）
Dr 注射技術料 8,000円
１０U 5000円 （眉間、おでこ）
２０U 10000円 （両目尻、両えら）
３０U 15000円
４０U 20000円
５０U 25000円
６０U 30000円 （一般 両わき）
歴史
1822年にドイツ人医師Justinus Kernerが記した論文に始まるとされています。
ボツリヌス菌が産生するたんぱく質は筋肉の活動を抑制する作用があります。1970年代の後半、アメリカの眼科医Alan Scottが斜視の治療に用いたことから、1980年代に入るとさまざまな疾病の治療に使われるようになりました。日本では現在、眼瞼けいれん、片側顔面けいれん、痙性斜頸、小児脳性麻痺患者（2歳以上）の下肢痙縮などに伴う尖足(せんそく)などの治療において、健康保険診療が認められています。さらに2009年春から、自費によるアンチエイジング治療として、65歳未満の眉間の表情じわへの治療が適応となっています。（ボトックスビスタのサイトより引用）
ブロックされる範囲
注射部の周囲1㎝の筋肉の動きや、汗腺など分泌腺からの分泌をブロックします。
作用開始
注射後、2，3日してから効果が出始めます。 2週間で最大になります。
作用持続時間
ボツリヌスに種類によって違います。
- ボトックス 約4か月
- リジェノックス 約5か月半
眉間
- まず、ボツリヌスを１０U注射して、眉間の皮膚が動かない状態を作ります。
- くせがついてしまった浅い縦皺には、柔らかいヒアルロン酸を皮下に注入します。
- それでもすごく浅いしわが気になる方にはフラクショナルレーザーを照射します。
目尻
- まず、ボツリヌスを左右１０Uずつ注射して、眼輪筋で目尻にしわが寄らない状態を作ります。
- それでも、下まぶたのしわやたるみが気になる方には、
- 目尻を2cm切開するプチリフトの手術をお薦めしています。
法令線
- ボツリヌスの適応はありません。
- まず、固いヒアルロン酸を注入して、鼻翼を根元の奥から盛り上げます。
- それでも、浅い法令線が気になる方は、目尻のプチリフトで法令線もリフトすることをお勧めします。
多汗症
- 副交感神経をブロックし、汗の分泌を抑えます。
- わきはエイトフォーと言われるように8x4㎝の大きさがあります。ここに3列5か所 合計15か所皮下に注射しています。
- わきの重症な多汗症は保険適応になりました。当院では、ボトックス注射は自由診療のみです。
